タキイ種苗は、ハクサイの新品種「オモニ」シリーズを発売する。
「キムチ」は、国内漬物生産量の内、今や「浅漬け」と並ぶ勢いとなり、日本の食生活にすっかり馴染んだ感があるが、ここ数年、消費者の傾向に変化が見られるようになったと指摘する。これまで日本では加工・消費の両面の手軽さから浅漬けハクサイにキムチ調味料をまぶしただけの「浅漬けキムチ」が主流だったが、マスコミで乳酸菌による免疫効果(ヒトや動物などが持つ、病原体など体内に入り込んだ「自分とは異なる異物」(非自己)を認識して、排除する生体防衛機構のこと)やカプサイシン(トウガラシの辛味をもたらす主成分。タネの付近に多く含まれている。カプサイシンが体内に入ると、中枢神経を刺激してホルモンの分泌を促し、エネルギー代謝を盛んにして、体脂肪の分解を進める働きがあるため、肥満予防に効果があるといわれている)によるダイエット効果が話題になるなど、キムチが本来持つ“機能性”に注目が集まり、現在では乳酸発酵を伴う韓国式の伝統的キムチの消費が伸びているという。
しかし、日本のハクサイ品種は、肉厚で水分が多いため浅漬けには向くが、本格キムチ加工においては、漬け上がりが水っぽく食感が劣るとされてきた。その反面、食の安心・安全志向から「原料は国産でまかないたい」との需要があり、本格キムチ加工に適する品種が望まれていた。
今回、新発表する「オモニ」シリーズは、キムチ加工専用品種として、一枚一枚の葉を薄くしてややかための肉質で歯ごたえを向上し、漬け上がり時の食味が引き立つという。また、葉の含水量が少ないため、ハクサイ本来の甘み・旨みが凝縮され「消費者嗜好の変化」に対応できる加工適性をもっているとのこと。ちなみに品種名の「オモニ」とは、韓国語で「お母さん」の意味。各家庭によって異なるキムチの味、それはまさに「オモニの味」なのだとか。
「オモニ」シリ−ズには、栽培時期に合わせて、秋どり用「オモニ60」、秋〜年内どり用「オモニ75」、冬どり用「オモニ90」の3品種がある。
今後は周年体系をめざして、80〜85日型の年内〜1月どりの中生種、また、春まきが可能な晩抽早生種の育成に取り組んでいくとのこと。また、韓国式の本格キムチ加工で、ブランド化・差別化に取り組む業者を中心に推進をしていく考え。
[小売価格]367円〜1万2600円(税込)
●新商品の概要
タキイ種苗=http://www.takii.co.jp/
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